他人と同じことをすると、結果は最高でも他人と同じになる。だから、オリジナルを少し加える。

同業の他社がやっているから、新興国で工場を建てる。流行っている店があるから、真似してみる。

他人と同じことをしても真似できるのは、表層の部分であり本当に競争力のある部分は真似できません。だから、競争力があるというのですが。。

しかし、ゼロから優秀なビジネスモデルを立ち上げるのが難しいのも事実。

プアなイノベーションよりも、優れたイミテーションのビジネスモデルでお金を稼げるのですが、本家を超えるオリジナリティを加えないと、負けてしまいますし、価格競争に巻き込まれます。

そのオリジナリティとは何か?


それは「自らの強み」になります。例えば、分かりやすいところで、「技術力がある」、「デザイン力がある」、「提案力がある」なんかでしょう。逆に顧客目線で「信頼がある」、「価格が安い」なども考えられます。

私が研修を担当していた会社さんがあるのですが、ある時そこの社長さんからコーチングをして欲しいと頼まれました。それまで、経営者の人にエグゼクティブ コーチングをやったことがなかったのですが、その会社のお役に立ちたい気持ちで引き受けさせてもらいました。

社長は最初、自社の強みを「技術力」というキーワードで話されていましたが、「技術力」の具体的な名前は出てきませんでした。それで、技術力について深く話を聴いていると、幾つかのキーワードが出てきました。

それは「意地」、「先方の要望を一つ上回る」とか「技術を2倍か10倍にする」というもので、その会社に不文律で受け継がれているものでした。

その会社は先方の要望を受け入れ、新たな機械を入れながら技術を少しずつ開拓してきたそうです。また、ルーチンの業務にしても技術やスピードで2倍か10倍になる方法を常に模索しているそうです。

私から見ても、それをやり遂げる「意地」もその会社にはありました。

それを社長に伝えると「やっぱり間違っていなかった。」ということで、会社の強みを再認識されていました。

同業他社は、コスト削減に舵を切るだけで、新しい技術の導入には積極的ではありませんでした。しかし、この会社はドイツや日本の機械メーカーから積極的に工作機械を導入していました。

というのも、新興国の同業他社の工場視察で、社長が行って驚いたためでした。そこの技術レベルは日本と遜色がなかったそうです。

そうなれば、賃金の安い新興国に工場が移転するのが、当然になります。ここで、この社長は製品のコストダウンと技術力強化の2方面作戦をとります。

社長曰く「他人を同じことをすると、結果は最高でも他人と同じになる」というもので、さらにその会社の強みを加えてオリジナリティを発揮していました。