論理と心理を使って、話し合いを上手に進める。



前に「言っていることは正しいが、言い方が間違っている」とブログに書きましたが、もう少し発展させて論理と心理を使って、上手に話し合いや交渉を進める方法を書きたいと思います。

ポイントは部下であろうが、年下であろうが相手に敬意を払う事です。

それをしないと誠実に話し合いはできません。

これができない人が多いのも事実です。

次から詳しく書いていきます。

①相手の話を聴く。理解する。

まず、何よりも相手の話を聴きます。聴く態度も大切です。

ポイントはうなずいたりして「聴いていることをアピール」することです。

これができないとコミュニケーションがうまくいきません。

次に、相手の「主張する価値」を認めます。

それは、内容を肯定する事ではありません。

これをすると、単なる不満のはけ口でも「ガス抜き」できます。

相手の主張をすべて出してもらいます。

論理的に矛盾していても、まずは聴きます。

自分が、相手の話を正確に理解しているか、自らの理解を相手に話します。

これをすると、相手は「自らの主張を理解してもらえた」と感じます。

この時、相手の気持ちを代弁すると効果が高くなります。

これをするのとしないのとでは、後で話し合いの進めやすさや落とし所の設定しやすさが全く変わってきます。

なお、相手が落とし所や結論を必要としない場合、いわゆる憂さ晴らしなんか、この①で解決します。

②自らの主張は論理的で心を揺さぶる話をする。

はっきり言って、人は「理屈」では、動きません。

心に働きかけないといけません。

こちらの主張は、相手の心情に訴えれる具体的な話をします。

「熱い思い」やそれを成し遂げるために立ちはだかる「障害」などを含めたストーリーになっていれば、相手に腹落ちしやすいです。

それで、自分の主張を明確にします。自分の主張に対する反論についても準備しておきます。

③妥協点や落とし所を見つける。

相手の話を理解し、こちらの主張を話した後に、妥協点や落とし所を探るのですが、それらを複数用意できれば、両者が納得しやすいと思います。

相手の主張が論理的に矛盾していれば、こちらに有利な落とし所にできるのですが、相手の逃げ道を用意しなければ、合意までに時間を要したり、そもそも相手が妥協しないこともありますので、注意が必要です。

自らの情報をすべて晒して、フェアな落とし所を模索するのも、アリだと思います。

一方、絶対に成立しない時は、無理に落とし所を探す必要はありません。

あと、注意しないといけないのが、相手と座る位置です。

相手の正面に座ると心理的に「対決姿勢」になるので、半身ずらしましょう。

できれば、相手と直角の位置や同じ側であればいいと思います。

まとめ

①相手の話を聴く。理解する。

②自らの主張は論理的で心を揺さぶる話をする。

③妥協点や落とし所を見つける。