海外へのビジネス旅行で失敗しない。ビジネス旅行の考察。

私は研修やコンサルタントをしているので出張が多く、これまで経験してきた中で移動で疲れにくい方法などをご紹介してきました。

なお、海外のビジネス旅行だと、仕事以外での準備の種類が変わってきます。

どういうことかと言うと、体調管理が難しくなったりなど、仕事をする前の大前提が崩れたりするのです。

それで、そんなことで失敗している部長や課長を横目で見てきました。

一緒に行っている人が全てダメではなく、想定が甘い人がそういう失敗をしていることが多いのです。

なので、今日は海外のビジネス旅行で大前提が崩れて失敗しないためどうすればよいか、考えてみたいと思います。

それは、以下の3つが少なくてもあるように思います。

①荷物:荷物は1つにして機内持ち込みにする。

②食事・体調:意識して食べる量と水分補給を増やす。あと、細かいことは気にしない。

③ふるまい:郷に入っては郷に従う。

順に見ていきたと思います。

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①荷物:荷物は1つにして機内持ち込みにする。

1週間以内の滞在であれば、荷物は手荷物にして機内持ち込みにしましょう。

1週間以上でスーツケースが必要になったとしても、機内持ち込みの手荷物には、必要となる最低限の荷物をいれます。

というのも、飛行機からスーツケースが出てこないことが、よくあるのです。

ビジネスクラスに乗って、スーツケースに優先タグが付いててもです。

その対応や落胆が大きくて、いつもの実力が出せなかったりします。

なので、手荷物にまとめていれば、そんな前提がくずれることがありません。

ある会社の部長1名と課長2名の海外出張に同行させてもらった時、飛行機はビジネスクラスなのですが直行便ではなく途中でヨーロッパのある国で乗り換えをするとのこと。

私は嫌な予感がしたので、荷物を最小限にして手荷物だけにしました。

日程は1週間でしたので、最低限の荷物にすれば何とか一つの手荷物にまとめれました。

出発前に、部長は「そんなに準備が少なくて良いのですか?」と私に冗談まじりに仰ってくださいましたが、

私の悪い予感は当たり、到着空港では部長と課長たちのスーツケースが出てこず、違う国に飛んでいました。

大男の航空会社職員に「荷物は明後日の夜にはホテルにお持ちいたします。」と言われて、強く抗議もできないのでした。

幸いプレゼン資料などはメールで先方に送っていましたので何とかなりましたが、ホテルの近くのデパートで下着やYシャツなんかを買い物する部長たちがいました。

なお、1人の課長は名刺もスーツケースに入れており、先方会社での訪問ではビジネスマナー失格となってしまいました。

そんなプレゼンでは先方へのアピールも乏しく、不戦敗という感じになってしまいました。

ですので、海外でのビジネス旅行では、手荷物1つにするのがよいと思います。

スーツケースを持って行ったとしても、手荷物だけでビジネスができるようにしないといけません。

これ、鉄則です

 

 

②食事・体調:意識して食べる量と水分補給を増やす。あと、細かいことは気にしない。

海外旅行での食事ですが、現地の食事が口に合う合わないあるかと思います。

私は、出張先で疲れないためには、朝食からたくさん食べることをお勧めしています。

外国のホテルでは、朝食が高額なので食べなかったりすることが多くなるのですが、それだと出張先で力がでません。

奮発してホテルで朝食を食べるようにしましょう。

ポイントはお腹がいっぱいになるようにすることです。

この時ばかりは、腹八分目を気にせず、無理して食べます。

そうすると力がでてきます。

毎日ホテルでなくても構いませんが、朝からお腹いっぱいにします。

というのも、お昼はたいがいサンドイッチとか軽めのものになり、夜はアルコールが入ったりしてあまり食べられなかったりします。

また、ヨーロッパやアメリカの会議室では、フルーツやスコーンなどが盛られている皿があり、そういうのも遠慮せずに頂きます。

スーパーでリンゴやバナナなんかフルーツなんかを買って、食事とは別にお腹を満たすのもありだと思います。

なお、頭が「ボーッ」とする時は、水分不足の可能性もあります。

日本と違って温度が高くなくても湿度が低く乾燥しているところも多いので、水分も意識してとります。

あと、時差ボケで夜眠れなかったりしますが、テレビを見たりメールなんかせずにベッドで静かに横になります。

お湯を張れるお風呂があれば、足を伸ばしてゆっくり入ります。

緊張がほぐれますし、湯上りで体温が下がると眠気が引き起こされます。

なお、眠れなくても瞼を閉じて、夜11時から朝6時など一定の時間はベッドで横になるのです。

あとは、ぐっすり眠れなくても気にせず、毎日のリズムを整えます。

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③ふるまい:郷に入っては郷に従う。

当たり前ですが、郷に入れば郷に従いましょう。

ポイントは、お国柄で判断するのではなく、その会社の人たちの雰囲気を読み取ります。

アメリカといえども、ずけずけ物申す人たちばかりではありません。

それをわからず、ステレオタイプの対応をしてしまうと失敗します。

逆に、ずけずけ物申す人たちのところで、黙っているのもよくありません。

何も考えていないと思われます。

この前行った海外会社の会議では、落としどころなんか一切構わず、自部門の言いたいこと一方的に話していました。

変な妥協はいらない会議でしたので、こちらも考えてたことを一方的にはっきり話してきました。

 

番外編

食事は、その国柄が良くでますし、好き嫌いがはっきり分かれますので、一段と郷に従う必要があります。

アルコールを飲めない国で先方の会社の人に誘われて食事をしたことがあるのですが、メニューにもアルコール類がなく、先方の人のおもてなしでグラス1杯のビールがでてきてたのを知らずに、日本と同じ感覚でおかわりを頼んだら、先方の人たちが、ざわざわしてきて拒否された。

とか、

腐ったような酸っぱいスープがでてきて食べれない私でしたが、となりの現地の人は最高にうまいスープだと誉めている。

なんて失敗談はよくあります。

日本の感覚でいるとダメで、郷に入れば郷に従うようにしないといけないのですが、なかなかハードルが高いのも事実だったりします。

 

まとめ

ビジネス旅行では、荷物は最低限にして手荷物だけにすると、スーツケースが出てこない場合のリスクを回避できます。

食事や水分補給などは日本にいる時以上に積極的にとるようにします。

そうすると力が出てきます。

眠れなくても目を閉じて横になり疲れをとります。

また、ふるまいは、郷に入れば郷に従います。

お国柄だけにとらわれると失敗してしまいます。

もっと繊細に見分ける必要があります。

TV会議やスカイプが発達して海外に出張する機会は減ってきました。

しかし、どうしても会って話さないといけない重要なこともあるのです。

そんなおりにいろんなリスクを想定できずに海外ビジネス旅行で実力を発揮できなかった幹部などは、一気に信頼を失ってしまいます。

また、帰国後に体調が不良になり会社を休んだりするのも「タフ」ではないと後ろ指を指されます。

なので、次に海外に絡むチャンスをもらえなかったりします。

いろんな意味で気を付けなければならない海外ビジネス旅行です。