本物を知る。旅の効用。
仕事がら出張が多く、いろいろなところに伺うのですが、地方では刺激を受けることが多いです。
季節によって3日間雨降りっぱなしとか、馬の背を分けるような雨の振り方など天気の違いから始まり、水や食べ物が全然違うと感じる事があります。
東京や大阪で美味しい店がありますが、地方の本物を食べるとこれまで食べて来たのは、何だったのかと感じる事もあります。
例えば、飛騨で出た味噌汁は発酵が強く、言い方は悪いですが「ドブ」の匂いがしました。しかし、飲むとコクが深くとても美味しかった記憶があります。
徳島で鯛の刺身を食べた時には、それまで「偽物」の鯛を食べていたのだと気づきました。
山口ではサバのうまさに驚き、富山では夜中に採ったホタルイカが朝ごはんに出た時はその鮮度に目を見はりました。
地方といえど爺さんや曾祖父さんの時代の100年前は日本を動かしていた県もあり、プライドが高いところがあったりします。
研修やセミナーでも納得できないことがあると講師に対しても徹底的に議論する所もあり、こちらとしても腕が試されるいい機会となります。
腹落ちしていない上っ面だけの言葉は通用しません。また、排他的な部分があったりするのですが、仲間として受け入れられると懐深い付き合いになります。
本でいろいろな知識を仕入れる事は出来るのですが、旅で五感を使って感じることも大切です。次の旅先ではどんな出会いや刺激があるのか楽しみになります。旅では本物を知ることができます。