上司にハシゴ外された時、怒らずに冷静にハシゴを戻して上る。
今日は、上司にハシゴを外された場合、どうするのがいいのかを考えたいと思います。
答えからいうと、ハシゴを外されたら冷静になって、自分でハシゴを戻して上りましょう。それしかありません。
ダメなのが、上司に怒ったりしてその場を台無しにすることです。
私は残念ながら、そのダメなパターンで大切な会議とキャリアを何回も台無しにしてきました。
それを反省したお陰で、今ではハシゴを外されても、難なく切り抜けられます。
ハシゴを外された経験の無い方もいるかと思いますので、どういう状況かというと、自分が会議の司会で、事前に上司と話した結論で会議を着陸させるときに、会議で反対意見の雰囲気に飲まれた際に、上司が自ら反旗を翻して、司会である自分の面目を潰す。
とか、
上司と同行してお客さんの前で「このたびは、部下が〇〇をして申し訳ありませんでした。」とか上司が謝ります。しかし、〇〇したのは上司なのに。。。部下を売るなんて。。。
という感じです。
つまり、上司が、事前に約束したことをひっくり返したり、予想だにしないことで部下のメンツを潰したりすることを「はしごを外す」といいます。
それでは、ハシゴを外す上司のタイプはしごはどんな人でしょうか。だいたい下記の3タイプになります。
①約束した内容を忘れて、無意識にハシゴを外す人。
②ハシゴを外す気はないけど、風見鶏なので逆風が吹いたら翻る人。
③初めから確信犯で意識してハシゴを外す人。
①約束した内容を忘れて、無意識にハシゴを外す人。
①のタイプであれば、ハシゴを外されても「部長の今の発言では、××になりますが、先日の打ち合わせでは、私が今言った〇〇で行くと部長方針を確認したのですが、お忘れでしょうか。何か変更理由がありますでしょうか?」と笑顔で言います。
ポイントは笑顔です。
①の上司であれば、前の打ち合わせでの発言をだいたい忘れていますので、
部長:「ごめんごめん。前は〇〇と言ってたけどね。こういう理由で××でいきましょう。」
となれば、自分のメンツも潰れず、変更理由も明らかになるので問題ないですよね。
ハシゴ外されたと思って、部長に怒って
私:「先日の打ち合わせと違うじゃないですか!」
とやっちゃうと
部長:「そんなこと言ったって、あの時から状況変わってるよね。」など上司のパワープレイでやられます。
これは非常に良くないです。こちらが状況変化を認識できていないという評価になります。
そうではなくて、笑顔攻撃に徹します。
そうすると周囲も「部長はまた忘れてたよね。」となります。
②ハシゴを外す気はないけど、風見鶏なので逆風が吹いたら翻る人。
②の上司が一番多いと思いますが、会議などで違う意見が出てきたら、情勢を素早く察知した上司は、事前に打ち合わせした方向性と逆の姿勢をとったりします。
それで、事前にその違う意見も考慮して方向性が設定されていたとしたら、設定した理由を説明します。
例えば
私:「今の反対意見は論理的には最もなのですが、コストと納期とのバランスを考慮すると、私の提案がベストだと思いますが、いかがでしょうか? 会社の状況を鑑みてもこちらを第1選択肢にしたいと思いますが、いかがでしょうか。」
ポイントは、風をこちら向きにすることです。
つまり、こういう事態を想定して、風に流されない背景理由を前もって揃えておきます。
それは、情報量を多く持ち、多角的なものの見方をした意見を述べることができれば、風はこちらに流れます。
そうすれば、必然的に上司もこちらを向くことになります。外されたハシゴが戻ってきます。
③初めから確信犯で意識してハシゴを外す人。
③のタイプは少ないですが、確実にいます。 まぁ、別の言い方をすれば、人を落とし入れるタイプでしょうか。
これは、防ぎようが無いというのが、現実です。
上司:「お客さんのところでは、俺が謝るから心配すんな。」
とか言って、お客さんのところに行って、
上司:「この度は、部下の不始末でこの様な事態になってしまったことをお詫び致します。経緯は部下から説明致します。」なんか冒頭でやられちゃうと、部下もお客さんの前なので怒れませんので、悪役に徹することになります。
悪いのは、その話が社内に広まる事です。
同僚:「あいつ、あそこのお客さんとこでヘマしたんだって。」
こんな噂が立ったら、嘘が真実になっちゃいます。
そうなる前に、予防線を張り巡らします。
まずは、その上司の上司に相談します。
つまり、課長が自分のハシゴを外したら、その上司である部長に相談します。
私:「部長、この前の話を聞いて頂きたいのですが。」
部長:「どうした? 」
私:「課長にお客さんの前でハシゴ外されたんですよ。」
部長:「そうか。大変だったな。お客さんは納得してくれたの?」
私:「まぁ、なんとかなりました。」
部長:「まぁ、課長にもそれなりの考えがあってのことだから、今回は水に流してよ。」
私:「まぁ、そうですけど。ご報告だけはしときます。」
部長:「分かった。」
とこんな感じになるでしょう。
次に、同じ様に同僚にもこぼします。
私:「また、課長にハシゴ外されたんだよね。困ったよ。」
そうすると、確信犯のハシゴを外す課長の仕業は連続しますので、その悪い噂が蔓延することになります。
と、どうなるか?
部下の人心が集められないとのことで、2〜3年でそういう課長はどこかにいってしまいます。
行かなくても、部下からの信用はありませんので、成果も出ません。
そして居なくなります。
まとめ
上司にはしごを外されたとしても、怒ってはダメです。
そういう事態を想定して、情報量を取得して理論武装をしましょう。
それでも、確信犯的にはしごを外す上司がいたら、同僚のネットワークを最大限に生かして、再発防止と上司の追放の布石を静かに打ちます。
そうして、外されたはしごをもとに戻して上るのです。
したたかに生きましょう。
リンク: 同僚にハシゴはずされたら。。