課長になれない人は、必要な何かがない。
なかなか課長になれない係長や課長補佐は、少なからずいるのではないでしょうか?
今日は課長になれない人について、考えたいと思います。
課長になるために必要なのは
①空きポスト
②人格
③能力
です。
①空きポスト
意外かもしれませが、空きポストがないと課長にはなれません。
当たり前ですが。
ポイントは、その人に能力があってもです。
会社はそういうところです。
あなたが、社長や取締役であればそう易々と管理職のポストを増やすことをするでしょうか?
しないですよね。
今の課長が安定して実績を出しているのに、あなたに課長を切り替えて安定性を損なう可能性もあるのに切り替えるでしょうか?
しないですよね。
なので、今の課長が部長になる。今の課長が年齢制限でポストオフになる。
つまり、ポストが空かないとなれません。
残念ながら、あなたの人格や能力とは関係ないのです。
一方、会社が新しい課を作るとか、部を作るとかでは、チャンスが出てきます。
本には、そんな現実は載っていません。
②人格
やっと課長になる人に関連したことになります。
課長になるのに必要なのはタフでバランスのとれた人格です。
課長は部下に厳しく接することが多く、それが二律背反であったりするため、部下は課長の人格を疑うことも多いと思います。
それは、あなたの意見であって、課長を選定する本部長や部長の意見ではありません。
本部長や部長の意見だと、どうなるでしょうか。
本部長:「今の課長補佐は、課長にはどうなの?」
部長:「いやぁ、部下への成果追求が弱くてダメなんです。部下への人当たりを重視しすぎです。」
本部長:「そうか。もう少しだな。」
という感じでしょうか。
仏の顔だけしか持っていないと鬼の役割ができません。
成果追求のために心を鬼にする必要もあります。
なので、課長には二律背反の役割も求められるのです。
つまり、タフでバランスが取れた人格が必要になります。
③能力
最後に、みなさんが必要と思っている能力です。
これは言うまでもありませんが、課長になるための本に載っていることになります。
課長になる人は実績を上げていることが前提条件になる事が多いのですが、ここで勘違いをよくしてしまいます。
選手でホームランを打つ能力と、監督でみんなをまとめて勝ちに行く能力は、違う能力になります。
課長になるということは「監督になること」を意味します。
ここで必要な能力とは、監督の能力を意味します。
選手だけの能力が良くてもダメなのです。
求められる能力が全然違うのです。
ですので、課長補佐や係長の延長線上に課長の仕事はありません。
それぐらいに考えてほしいのです。
まとめ
課長になるためには、空きポストが必要です。
タフでバランスが取れた人格が必要ですし、監督としてチームをまとめる能力が必要になります。