同僚にハシゴを外されたら。。
以前に、上司にハシゴを外された場合、どうするのがいいのかを考えました。
答えからいうと、ハシゴを外されたら冷静になって、自分でハシゴを戻して上りましょう。それしかありません。
(リンク: 上司からハシゴを外されたら、怒らずに冷静にハシゴを戻して上る。)
今日は、同僚にハシゴを外された場合、どうするのがよいのか考えたいと思います。
ハシゴを外された経験の無い方もいるかと思いますので、どういう状況かというと、
「自分が会議の司会で、事前に同僚と話した結論で会議を着陸させる時に、その他の人たちの反対意見で嫌な雰囲気に飲まれた際に、同僚が自ら反旗を翻して反対し、司会である自分の面目を潰す。」なんかがあります。
つまり、「同僚と事前に了解を得ていたにも関わらず、会議をぶち壊して面目が丸つぶれにされてしまう。」みたいな状況のことを「ハシゴを外された」といいます。
それで、私の経験上や他のクライアントさんの話で上手く切り抜けた人などの話を参考にすると、重要なポイントが3つあると思っています。
① 自分がハシゴを外された状況を冷静に分析する。
② ハシゴを外した同僚にハシゴを外した認識があるか尋ねる。
③ それぞれに合った対応をする。
① 自分がハシゴを外された状況を冷静に分析する。
まず、同僚が自分のハシゴを外した状況を冷静に分析しましょう。多くはそれなりの理由があります。
例えば、
・事前に同僚に話して了解してもらった以上のことを会議で話していた。
・同僚には話を通していたが、話しただけで、理解や協力が得られる状態にまで、説得できていなかった。
・そもそも自分の話に筋が通っていない。状況的に無理筋だ。
・同僚には話をしたが、その他関係する同僚の理解が得られていない。
これでは、ハシゴを外されても仕方ありません。
つまり、同僚を完全に納得させていなかったとか、重要なキーパーソンなど同僚の横のラインの了承不足があります。
横を固めないと上司からもハシゴを外されて、奈落の底に落ちてしまいます。
ポイントは重要なキーパーソンを固めることです。
どういうことかというと、上司も一目置くキーパーソンがどの部署にもいます。
その人の助言を受けて、自分の話を修正するとかして、賛同してもらう必要があります。
そのキーパーソンが会議で賛成すれば、ハシゴが外れることは余りありません。
風見鶏の上司であれば、なおさらです。
重要な会議であれば、それくらい根回しが必要です。
例えば、
「主任、今度の設備検討会で事前にお話しを聞かせて欲しいのですが、このA社の製品を検討しています。これは導入費用が高いのですが、メンテなど総合費用では最もコストパフォーマンスが高いと思うのですが、これまでの主任の経験などからご意見聞かせてください。」など、
人間の心理として、こちらの話に道理が通っていても、事前に話をしてもらって特別扱いを受けるのは悪い気がしません。
男気のある人であれば、自分の意見として会議で加勢してくれる人もいます。
私は重要な会議で何度もそういう人に助けてもらっています。
② ハシゴを外した同僚に、ハシゴを外した認識があるか尋ねる。
①で80%ぐらいで自分に非があることが多いですが、自分に非がない場合、ハシゴを外した同僚にハシゴを外した認識があるかを尋ねます。
認識がない同僚も多く、無意識にハシゴを外していたなんかもよくある話です。
問題は意識して外している場合、その理由を尋ねます。
「この前、事前に話した件ですが、了承いただいてたと思ってたのですが、会議で反対されて結論が出ませんでした。何か反対された理由があるのでしょうか?」など尋ねます。
ポイントは冷静にです。怒って尋ねてはダメです。本当のことを話してくれません。。
同僚からは、
「あれから、状況が変わってるよね。」とか
「上司が反対だったので、ごめんね。」なんかを言われたりします。
理由が分かれば、次にハシゴを外されないようにできます。
つまり、事前に上司まで話を通しておく必要があったとか、変わった状況を織り込んでおくとか対応をする必要があります。
問題なのは、無意識にハシゴを外す同僚です。
これは、事前に多くの同僚を味方につけておくのが対策です。
その他のみんなが会議でフォローしてくれたりします。 そのハシゴを外す同僚が、風見鶏になっていても多勢がこちらですので、こちら側になびきます。
つまり、会議の状況としては、その同僚はみんなの意見と違って一人で変なことを言っている人にします。
そんなことになりたくないので、その同僚はもうハシゴを外さなくなります。
また、ハシゴが自分に戻ってきました。
③それぞれに合った対応をする。
外されたハシゴを手に戻したら、今度はまた登る準備をしましょう。
①と②で自分の状況と外した同僚の状況を理解し、対応します。
つまり、自分の話や結論が無理筋でないことを確かめます。必要に応じて、修正しキーパーソンや上司に話を通して、協力を求めます。
重要な会議では、上司の上司、例えば、部長や本部長などにも事前に話を通して、結論の修正や言質をとっておきます。
次に外されるともう登れません。
一度ハシゴを外された場合、登るのにそれぐらいの覚悟がいります。
会議で自分の結論で終了した際には、上司にハシゴが自分に戻って、また登り始めたことを報告する必要があります。
これをしないと外れたままとの認識をされてしまいます。
例えば、
「課長、この前の設備検討会議で紛糾した件ですが、今回はA社とB社の合い見積もりを入れて、総合的にA社が良いとの結論になりました。 今後、A社との協議を見据えて、社内処理していきます。」
課長:「分かった。よく調整できたね。頼んだよ。」
みたいになります。
まとめ
すべての会議に根回しは不要ですが、ハシゴを外されて困る場合、
<1>自分の話や結論の状況
<2>同僚及びその他の状況
を事前に理解し、修正、対応、根回していきます。
ハシゴを外されても、ハシゴを手中に戻して、タフにを登っていきましょう!