新人・若手への仕事の教え方
今日は新人・若手に仕事を教えるのが上手でない人達にお役に立てます。
新人・若手が辞めていく職場の上司は参考にしてください。
もくじ
机上でマニュアルなどで仕事の一連の流れを説明する。
新人や若手に、仕事の一連の流れを説明します。
まず、大切なのは、この仕事が必要となる背景・意義やこれをするメリットや助かる人などを話すと新人・若手の目が光って、やりがいが生まれます。
これをしないと、仕事にならず、単なる作業になります。
これはハズレなしです。
次に、マニュアルや業務手順書を渡して、それに沿って説明します。
全体図やフロー図が有ればそれで説明します。
(通常から、手順どおりに業務をしていなければ、手順を改訂しなければなりません。)
そうすると、こちらの思い違いや間違いの指導を防げます。
なお、指導中には手順などに気づいたことをメモするよう新人・若手に促します。
彼ら・彼女らは真面目なので、メモを入念にとります。
「体で覚えろ」というのは彼ら・彼女らに、受け入れられません。
(本当はその部分で大切な事が多いのですが、それが全面に出るのが許されるのは昭和の時代でした。ですが、そういう本質の事もサラリと言っておくことも必要だと思います。)
30分以上かかるものは、10分ずつの3パートぐらいずつに区切ります。
若しくは、纏まった所で終わります。
誰でもそうですが、一気に長いパートは覚えられません。
実際の仕事は、各パートに分解して、一緒にやる。
机上で一連の仕事の流れを掴んでもらった後、実際の仕事を新人・若手と一緒にやります。
しかし、その仕事の下準備のパートなどが必要な場合、それから一緒にやっていきます。
各パートをまず、やって見せて、後ろから新人・若手に見てもらいます。
コツは、マニュアルに書いていても、読んで分からないところをやって見せてあげます。
そこをメモしてもらいます。
次は、新人・若手に各パートをしてもらい、後ろで見る。仕上げる。
新人・若手の業務は、各パートから仕上げる事を優先します。
メリットは、各パートだけなので難易度が高くなくて、新人・若手の間違いが少なくなります。
お互い Win-Winの関係が保てます。
つまり、各パートを完成させて行くことで、一連の仕事を任せるまでに要する時間が短くて済みます。
また、各パートを任せることができて、こちらも助かります。
でも、各パートもいきなり任せる事はできないので、あなたが後ろで見るとか、横についておくとかが必要になります。
何度もそのパートをやってもらって完成させていきます。
この間に違うパートも教え始めます。
できるパートを増やす。
各パートで新人・若手の熟練度を上げてもらって、仕上げていきます。
上の項目で述べたようにして、新人・若手のできるパートを増やしていきます。
この頃には、あなたは各パートを時々見る程度で済むようになります。
一連の仕事をやらせてみる。後ろで見る。
新人・若手の各パートの完成度が上がってきたら、一連の仕事を任せます。
最初は各パートで出来上がりをチェックして、間違いがないか確かめます。
そうしないと、どこで間違ったか分からないですよね。
後ろで見て、あなたはその仕事から少しずつ離れていきます。
任せる。時々見る。
一連の仕事ができるようになったら、任せましょう。
あなたは時々見る程度で良いでしょう。
ねぎらいの言葉も必要です。
「ちゃんと仕事をしてもらって、助かるわ。」
当たり前のことですが、あなたの本当の気持ちを伝えます。
それが一番大切です。
毎日、発生する仕事だと、3か月ぐらいで一連の仕事を任せられるのではないでしょうか?
毎日発生しない仕事や工程が長い仕事だと、半年から1年かかる事もあります。
こうして、新人・若手に仕事ができるという位置づけをあげれます。
一番いけないのが、雑用だけで新人・若手を位置付ける事です。
最初から、あなたの部署で本流の仕事に乗せてあげます。
ただし、失敗しないように慎重に乗せてあげる事です。
なので、各パートごとにして、難易度を下げていくのです。
各パートも位置付けがはっきりしているので、雑用ではありません。
やがて、本流を任せるのですから。。
これをしてあげると、彼ら彼女らの自己肯定感を満足させれます。
あなたも新人・若手に本流の仕事をしてもらえて、満足ですよね。
あなたが係長なら、すごい手腕を持つ係長です。
何せ、人を育てれる係長ですから。
先生とする。
仕事を覚えた新人・若手を先生とします。
つまり、分かりにくいマニュアルや手順書の改定をお願いしたり、後輩の指導をお願いするのです。
後輩の指導では、あなたがした教え方も教えてあげて新人・若手にマスターさせるのです。
というのも、傲慢な態度では、だれもついて来ませんから。。
新人・若手が先生になるためのステップも用意しましょう。
それが、課長や係長の次の仕事です。
そうやって、仕事を教えていくのです。
まとめと補足
今日は、新人・若手への仕事の教え方をみてきました。
新人・若手に仕事を任せると失敗してしまうことがあります。
先手をうって、失敗しそうなところはメモするか、する前に声をかけてもらうようにします。
でも、違うところで新人や若手はミスしたりします。
そんな時はどうするか?
それは、許容するしかありません。
逆に言えば、あなたがカバーするのです。
それは10年前か、20年前のあなたがした事と同じです。
新人・若手の不注意が続くようであれば、こちらから注意する必要がありますが、それ以外は許容しないと組織は運営できません。
それを肝に銘じて、仕事を教えていきます。
ある程度の寛容さが必要です。
新人・若手の未熟さを叱るのではなく、それをカバー出来なかった上司やシステムを見直すべきでしょう。
それが健全な組織です。