正しい自責の仕方。
今日は正しい自責の仕方を考えたいと思います。
私が考える正しい自責のやり方はつぎのように考えます。
①失敗の原因分析は、自責と他責を考えず一段上から冷静にする。
②変わらない過去の自責はしない。未来につながる行動にまで落とし込む。
③自責と他責の表現には注意する。
①失敗の原因分析は、自責と他責を考えず一段上から冷静にする。
仕事で失敗すると全てを自分の責任にしてしまうと簡単に幕引きしますが、他者と絡んで仕事をする場合、根本原因を取り除かないと、その失敗は再発します。
例えば、Aさんのある仕事の引き継ぎで、引継書を作成してもらっても分からないところがあります。
Aさん:「必要な事は全てここに書いてるから、注意して読んでください。」
私:「はい、分かりました。」
仕事が分かっているAさんと仕事が分からない私で、同じ引継書を読んだところで、全てが分かる訳はありません。
それで、失敗してしまいます。
これは自責が大きくなると思いがちですが、冷静に分析してみます。
文字だけで分からないので、写真を入れる、挿絵を入れるなんか工夫ができます。
Aさんの態度も少し警戒した方がいいでしょう。
引継書が完璧で、自分に非が全くないと言わんばかりです。
これでは、この業務の引継が今後も上手いこと行きません。
そこで、冷静に分析します。
他人の責任、自分の責任は一旦棚にあげます。
「どうすれば、引継で失敗しないようにすれば、良いか?」
一段目線を上げます。
・引継書が文字だけで分かり難かったので写真を入れる。
・引継ぎ業務はAさんと2回実地でする。
なんかのアイデアが生まれました。
ここで、
「Aさんの引継書が分かんないだよ。」
とか、
「こんなところに小さく書いてあったのか、そういう意味だったの? 注意して読んでない私の責任だわ。」
なんかやると、物事が前に進みません。
なので、「Aさん、引継書に写真をたくさん入れて、間違えにくくしたので、見てもらえますか? あと、1回実際に引継ぎ仕事やってもらえますか? 私も見ながらメモしていきます。」
なんかすると
写真がふんだんに入れて、引継書がグレードアップしますし、実際の実務の中で仕事を引き継ぐというルールも課内で作ります。
これが正しい対応といえるでしょう。
つまり、最初から責任論で落とし込むのは間違いで、一度その考えを脇に置いて、一段上の目線で失敗の原因を取り除きます。
②変わらない過去の自責はしない。未来につながる行動にまで落とし込む。
これも①と繋がりますが、過去の反省はすべきですが、未来につながる反省にします。
自分を追い込むのは、する必要がないので、やめます。
Aさん:「お前はうっかり者だなぁ。」
私:「すいません。気をつけます。」
つまり、ここで「私はうっかり者だな」
とやるのではなく、
私は心の中で「こういう引継書の文章だと分かりにくいので少し変えよう。」
と未来に繋がる具体的な行動に落とし込みます。
ここがポイントです。
これが健全な自責です。
「人は間違える動物です。」
自分の責任にしても物事は進みません。
そんな自責はやめます。
③自責と他責の表現には注意する。
最後に自責と他責の表現で「人間関係がこじれる」ので注意が必要です。
私が「Aさんの引継書は分かんないだよ。」と課内で発言すると、
Bさんが横から、「そんな事ないよ。すごく丁寧に書かれていて分かり易かったよ。」
とか発言されたりすると、自分の立場がありません。
なので、「Aさんの引継書は詳細で、手順なんか写真を入れると私みたいな若手も間違いが無くなると思います。」
なんかバランスの取れた表現にします。
気をつけて発言します。
特に立場が上になると注意が必要です。
課内で課員に「うっかり者」の烙印を押してはダメなのです。
自責他責は問わず、失敗は改善します。
まとめ
失敗の原因分析は、自責他責を一旦棚に上げて、一段上からの解決策を考えます。
自責で反省するのはいいのですが、未来につながる行動までに落とし込みます。
最後に、他者を巻き込む自責他責の表現に気をつけます。