地方では、車のグレードでどんな職位かが分かります。
地方の会社では、自動車通勤が当たり前なのですが、駐車場を拝見するとこれは社長、あちらは部長の車であるというのが、だいたい分かります。
都会の人よりも地方の人は、乗る車と人格を強く結びつけているようにみえます。
例えば、社長であれば、ベンツSかレクサスLSクラス、部長であればクラウンかレジェンドクラスになります。課長レベルは中型セダンからハイブリッド車やワンボックスカーまで幅広くなり、一般社員と分かりづらくなります。
このブログでは、都会の人がやってしまいがちな、地方の会社で、車に関わるNGな行動を説明いたします。
まず、やってはいけない禁じ手として、カスタマイズした自転車で通勤するものになります。
ある地方では、男性が自転車に乗るということが珍しく、それに子供を乗せれるようにカスタマイズした自転車は異様に見えたそうです。
都会では普通なのですが、その地方では車を運転できない(=独り立ちできない) とみなされるようでした。そこでは普通、保育園への送り迎えも車で、私は2年間そこにいたのですが、保育園が近かったため、カスタマイズ自転車で子供を送って行っていました。
そこでは、男がそんなことをするのは珍しく、最初保育園の先生には驚かれました。
2年間そのカスタマイズ自転車を乗っていたのですが、子供を後ろに乗せれる自転車に乗っている男性は、数回しか見かけけたことがありませんでした。私は前にも乗せれる仕様にしていましたが、そこまでの方はいませんでした。
地方にもよると思うのですが、コンビニに車でいくような土地柄で、自転車に乗るのはよっぽどのことであるとのことでした。
幸いにも、その当時の私の会社は遠く、車通勤していましたので、独り立ちできないというレッテルは免れました。
次に、やってはいけない禁じ手として、役職者が軽自動車に乗ることです。軽自動車は運転がしやすく狭い道でも平気なのですが、通勤に使えるかというと違っていました。
ある部長さんは、都会から単身赴任で来ていたのですが、その時乗っていたのが、軽自動車です。
周りはもう少し良い車にすればいいのにと、アドバイスをくれたそうですが、二重生活で維持費がかかるためにそうしていました。その人は部長止まりで役職定年になったのですが、その時に陰口を言われたのが、自動車のことでした。
「もう少しいいのに乗っていたら、役員になれたのに。。。」
自動車の格とその人の器を同調させていました。もう少し見栄を張るべきとのことで、そういう雰囲気を読めないのも問題視されたような感じでした。
最後に、ある地方の会社さんの役員の序列は、車の排気量で説明できました。
社長:5000cc.
専務:4600cc.
常務:4500cc.
平の役員:3500cc.
なんともそこまで気を使うかと思ったものでした。
この序列から外れてもいいのが、ワンボックスカーで、ファミリー仕様として、例外視されていました。あと、車好きな人のスポーツカーも序列の排気量は考慮しなくて、良さそうでした。
若い独身者は、小さめの外車を所有しているとオシャレといった感じで、車を買うのにもいろんな状況を考えないといけないようでした。
東京では、若者の車離れが顕著なのですが、地方ではこのような自動車の格とその人の格を連動させる風潮があり、知らないで行ったりすると厄介なことになりかねません。
都会から地方に単身赴任される方は、事前に聞いておくのが良いと思います。