愚痴は悪口となって、漏れる。
上司は部下や周りの者から見られています。
管理職は愚痴や悪口をグッと堪えて飲み込みましょう。
管理職が悪口をいうと良いことはありません。
悪口をいうと、
①器が小さいと思われる。
悪口をいう人は大抵、「器」が小さいといわれます。
A部長もそうでした。典型的なマイクロマネジメント手法で、部下の資料にはうるさくチェックするのですが、自分の発表資料には誤字脱字が多く、自分が他人に要求する基準に達していません。
こういう人いますよね。
さらにいけないのが、A部長はなんでも悪口をいうのです。
例えば、人だけでなく、食事にもケチをつけるそうです。
ある昼食で食べた定食で「なんだい、この魚の味付けは、なっちゃいない」と言います。
しかし、同じ定食を食べた人は「悪くはなかった。」そうです。
食事ではそんな話題で終始会話が続きます。
同席したみなさんは相づちを打ちながら、閉口だそうです。
こんな人に付いていきたい人はいません。
②グループが上手く回らない。
自分が事実と思うことでも、気をつけて発言しないとグループがギクシャクします。
ある人が作成した発表資料は、背景や目的などが不十分でいいたいことが伝わり難いのですが、発表後に課長は発表者がいない所で「突っ込みどころ満載だよね。」と言っています。
それが、発表者にも伝わりました。その後のグループミーティングでは、発表者は憮然として「発表前にこの資料の校正を課長にはお願いしているのですが。」と突き放すように言いました。
他のグループ員も気まずい雰囲気となったそうです。
「課長が認めた資料に自分でケチをつけるのは、おかしいですよね。」と、発表者は恥をかかされたと怒っていました。
指摘も発表者と課長の1対1ですべきでした。課長のグループ運営能力が問われます。
③愚痴は悪口となり、漏れる。
愚痴は得てして、悪口となるものです。
愚痴は言っても仕方ないことなので、悪口とも捉えられやすいのです。
愚痴をこぼす相手を間違えると、とんでもないことになるのは自明です。
ですが、愚痴の対象者と愚痴をこぼす相手は、会社では、利害関係がどこで繋がっているのか分かりません。
昔、同じ部署だったとか、同期であるとか、恋愛関係にあるのか、分かりにくいものです。
相手を信頼してこぼした愚痴も、対象者に伝わっていることがあります。
つまり、言ってはいけない愚痴は、会社の人間関係では言ってはいけないのです。
会社では「グッと飲み込んで」家で配偶者に話すか、愛犬にそっとこぼします。
管理職は、これぐらいしないといけないものなのです。