社長たちのドラマ
今日は、社長たちのドラマをお話します。
①高額給与を貰う社長のお金の使い道。
②子会社社長が、本社の部長の部下になる。
③社長専用ベンツでグループ会社の社長会の会場に横付けさせる。
①高額給与を貰う社長の使い道。
ある業界で一代で会社を大きくした社長がいます。
その社長の給料は1億以上なので、いくら貰っているか有価証券報告書で明らかになっています。
業界の第一人者の社長は、業界ルールや法令なんかも関係してくるので、政治家にも太いパイプを持っていないといけません。
政治家だけだと金の力で、なんとかできます。
ポイントは、官僚にも太いパイプを持たないとルールづくりや運営がスムーズに運びません。
その社長はどうしたのか?
それは、官僚にも現金を渡しているとの事です。
つまり、足のつかない自分の給与から現金をバラまくのだそうです。
(あくまでも噂ですが。)
官僚は、受け取らない人が多いと思うのですが、真相は分かりません。
てっきり、会社社長は高額給与を貰って、高級外車や豪奢なマンションに使っていると思ったのですが、そんなところにお金を注いでいたとは、知りませんでした。
②子会社社長が、本社の部長の部下になる。
ある大企業の製造系子会社は、従業員70名を有して売上30億円でしたが、生産拠点を統合するという親会社の意向で、工場施設を閉鎖することになりました。
その子会社社長は、従業員70名の系列会社への配置換えや転職の斡旋などを貫徹します。
この間で従業員との絆を強く結び、子会社社長は、器を一つ大きくしたのでした。
ほぼすべての従業員の行き先を決めた後、本社から来た自らの配置換え先の辞令は、本社間接部門の部長の15名の部下の一人になるというものでした。
子会社社長から、間接部門の部長付きへの異動でした。
何の役職もつきませんでした。
しかし、本社の部長と子会社社長では、明らかに器の大きさが違います。
というのも、30憶円を稼いでいた子会社社長は取引先や官公庁と閉鎖に伴う様々な修羅場もくぐりぬけてきています。
本社の部長は、社内で安穏として3千万円程度の予算枠で過ごしています。
30億円稼ぐのと3000万円使うのとでは雲泥の差が生じます。
子会社社長のほうが、器が何倍も大きいのです。
本社部長の器の小ささには閉口した子会社社長ですが、部下ですので従わないといけません。
間接部門での報われない日々が過ぎて行きました。
しかし、子会社で就職先が見つかっていなかった最後の従業員の転職先が見つかりました。
従業員の行き先が全て決まった子会社社長は、潮時を感じその2か月後に会社を辞めたのです。
その子会社社長のデスクには、従業員70名と朗らかに写っている写真が静かに飾られていました。
辞める日に写真を大切に鞄に入れる子会社社長がいました。
③社長専用ベンツでグループ会社の社長会の会場に横付けさせる。
その持ち株会社は、関連会社50社で構成されていて何兆円かを売り上げています。
半年に1度、関連会社の社長が全国から参加する社長会が東京で開かれます。
A社長は、中国地方に会社を構える関連会社の1つですが、東京まで社長専用ベンツで12時間くらいかけて上京しているそうです。
地方の会社社長は、たいてい飛行機で2~3時間で東京に行き、地下鉄から徒歩かタクシーで社長会のホテル会場に到着するんですが、A社長は会場に社長専用ベンツを横付けして降りてくるのです。
というのも、ベンツで会場入りしてドアボーイに深々とお辞儀されて登場したいのです。
なんとも薄っぺらいのですが、社長というものは、そんなものなんだとも思ってしまいます。
帰りも運転手に一番いいところで待たせておいて、ホテルのドアボーイにベンツのドアを開けさせるのです。
A社長は「親会社の社長に意見してやった」と上機嫌でした。
そんなこんなでまた、12時間かけて帰るのでした。
まとめ
社長はお金の使い方も次元が違う人もいることが分かりました。
それが正しいかどうかはわかりませんが。
また、本社部長の部下になった子会社社長の気持ちは、いかほどのものなのでしょうか。
社長は、威厳や権威など気にしないようで、A社長のように気にしていてるようにも思えます。
あなたの会社の社長はいかがでしょうか。