係長は、主任より部下に接しやすくし、課長より業務に精通しなければならない。
係長と課長の違いについて
係長の位置付けを再確認したいと思います。
係長は、野球やサッカーで言えばキャプテンです。
キャプテンなので、チームを引っ張って行く必要があります。
試合に出てホームランやゴールを決めて、試合に勝たなくてはなりません。
最低限、試合をできる状況にしなければなりません。
翻って、課長の位置付けは、監督です。
試合には出ません。
昔はホームランバッターかストライカーでした。
なので、試合(業務)に精通しています。
課長の職務スタイルは「他人を通じて、業務を成し得る。」です。
だけど、自分が点数を取れても、ずっと試合に出てはいけないのです。
メンバーのピッチングやバッティングフォームについてアドバイスや、それから重要な事はメンバーのやる気を奮い立たせるのです。
それで、部下からホームランバッターやエースストライカーを輩出するのです。
また、選手の成績を査定し、年棒を決めます。
そうして組織を維持するのです。
ゆめゆめ、あなたが選手席に居座ってはいけないのです。
もっと上を目指しましょう。
係長と主任の違いについて
係長は係の業務を全て完遂できます。
主任は一部の仕事こそエキスパートですが、係全体を見たり動かしたりするには、余裕がなかったり、経験が少なかったりします。
もう少し仕事の幅を広げる必要があるでしょう。
トラブルが発生した時の対処でその差が顕著に出ると言えば分かりやすいでしょう。
一方で、係の職種の幅が狭いと、係長と主任の差が少なくなります。
課長とは違う、係長のポジションの特徴を出す。
課長の仕事への知識・経験量で負けて、主任より仕事での優越性がない係長はどうしたらいいのでしょうか?
そんな係長は、まず、今の仕事を見直しましょう。
今の課長が係長だった5年前や10年前の業務のやり方と同じでいいはずがありません。
その業務の生産性を上げましょう。
つまり、その仕事に携わっている人や時間を少なくします。
デジタル化やオートメーション化を取り入れます。
方向性としては、紙での処理をなくして、Webで完結させるようにします。
ポイントはPCだけでなく、スマホでも決済できるようにするのです。
これだと、テレワークの時代にも合って、業務が進みます。
課長の時代の仕事とは明らかにやり方が異なります。
係長のオリジナリティが発揮できます。
ポイントはトレーニングを積んで業務として安定させる事です。
新しい仕事のやり方は不安定で、ミスが出たりします。
それをいなしながら、定常業務までに安定させるのです。
係長のあなたしかできません。
それをしないと主任と同じになってしまいます。
ミスは修正しながら、直して行きましょう。
そうすると、課長よりも進化した業務に精通することができます。
係長は、主任より部下に接しやすくします。
主任は20代後半や30代前半の人が多く、係長よりも若手に年齢が近い事が多いと思います。
主任は若手のお兄さんやお姉さん的立場です。
プライベートの相談相手だったり、遊びで仲間だったりします。
でも、仕事では主任も自分のことで精一杯で、後輩の面倒を見る余裕がなかったりします。
係長は仕事でもある程度余裕を持てて、周りを見る事ができます。
なので、若手に何かありそうなら、係長は率先して若手に声をかけるのです。
「どう?」
この一言が効きます。
若手をピンチから早めに救えます。
また、若手は、係長には仕事中でも声をかけても良いルールにするか、声を掛けても係長はすぐに対応するようにします。
ポイントは係長の笑顔です。
それをできるかできないかで係内の雰囲気が全く変わります。
雰囲気が明るい係は、それができています。
ハズレなしです。
課長には話しかけられない若手も、係長には喋れる。
係長はそんな関係を構築します。
それは若手に媚びるのとは違います。
例えば、若手は遊びの話は主任として、仕事の話は係長とする。
それでいいのです。
変に若手に合わせる必要はないのです。
課長はそんな係長を見てないようでしっかり見ています。
まとめ
係長のマネジメントについて、特徴のある見方でご紹介しました。→リンク:係長のマネジメントについても参考になります。
現在は係長よりも、グループマネージャーという名称が多いかもしれませんが、役割としては一緒です。
業務を確実にこなし、組織を円滑に運営することが必要です。
課長や主任との曖昧な仕事の境界に埋もれる事なく、係長は仕事を完遂しましょう。