社会人の努力についての考察。
王貞治さんは、『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。』と言っています。
努力についてこれほど的確に言い表わせた名言はないと思います。
しかし、それが分かっていてもできないのが、人の性(サガ)というものでしょうか。
今日は、社会人の努力について書いてみたいと思います。
それで、マルコム・グラッドウェルが書いた「天才!成功する人々の法則」という本の中で、天才といわれる人たちは10000時間を努力に費やしたと記されています。
毎日3時間を割いてそれに費やしても、1年で1000時間程度なので、それを10年続けるという事です。
それはそうだろうなとも思えるのですが、必要だけど十分でないように思えます。また、社会人としてそんなに時間も割けないし、効率的にしたいという気持ちもあるかと思います。
それで、社会人の努力の仕方や対象など、正しい方向性を考察したいと思います。
①それが好きであること
それが好きで、努力を努力していると思わず、好きなことをしていると思える対象であれば天才レベルになれます。それは、「寝食を忘れて没頭できる事」というと分かり易いかと思います。
最初はそうでもなかったが、やり始めたら、のめり込んだというのも、ある話だと思います。
それを10年ずっとやり続けるのは無理かもしれませんが、好きであれば、1000時間で専門家レベルには到達できるのではないかと思います。
②収入になること
努力した結果、収入に結びつくというのが、社会人としての正しい方向性に思えます。収入に結び付けないのであれば、趣味としてもっと気楽にやった方がいいのではないでしょうか。
また、資格を取る。TOEICの点数をあげる。
大学で学びなおす。
など、すぐには収入には直結しないけども、今後必要になることに努力を重ねることは良いと思います。
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③対象を絞ること、希少であること
競合が多い分野には、10000時間をはるかに超えた猛者たちが、ひしめき合っています。
そんな所に参戦して10000時間をかけても勝ち目はないでしょう。
なので、競合が少ない対象にしぼりましょう。
また、分野を勝ってに作って、一番になるのが戦略として社会人には合っていると思います。
一方、行政書士と社会保険労務士など違う国家資格を複数取って、単独の国家資格を持つ人よりも、自らが希少になって、独自のポジションを得ることなんかもアリだと思います。
④仕事の延長で得意技を使えること
仕事の専門知識や技術の延長戦上に努力する対象があれば、基礎はできているので、それを軸に展開できます。
一から始めるよりかはアドバンテージがあると思います。
逆に、仕事に生かせるような技を取得するのは王道だと思います。
⑤1000時間経ったところで、いけるかどうか当たりをつける
資格取得であれば、教室に通ったりして、自らの努力を無駄にしないようにします。
あと、1000時間経ったところで、定量化します。
つまり、テストを受けるとか、その道のプロやコンサルタントをつけて、客観的に進む方向や進捗を確かめます。
この資格であれば1000時間とか3000時間とかおおよその目安がありますので、それを参考にします。
それで、自分の努力が効果的に成果に結びついているか確認します。
3年努力してダメなら方向性を変えましょう。好きであれば、趣味として楽しむのもいいでしょう。
好きなことで努力して、稼げるようになれば、社会人の努力の方向性としては正しいのではないでしょうか。
「下手の横好き」とか「趣味でやればいいのに」とか家族に言われないのが、社会人としてあるべき努力の姿と思います。
また、将来を追いかけすぎて、「いまを生きる」ことをしないと、後悔することになりますので、注意が必要です。
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