あなたの部門は、行動重視?それとも計画重視? 働き方が違ってくる。



今日は、同じ会社であっても、部門によって行動を重視するところと、計画を重視するところがあり、それを見極めて働き方を変えましょうということをお伝えします。

営業部門にいたAさんは、開発部門に異動となりました。営業部門では営業計画を立てますが、相手がある事ですので、粗いものでも構いませんでした。

しかし、お客さんのところに足繁く通う行動は重視されましたので、Aさんは行動するというのを第一にしていました。

一方、開発部門では製品開発の全体像を明らかにして、それを達成するために緻密に計画を立て、プロトコルを作成し、それに従って行動します。

また、全ての業務に手順書やマニュアルが整備されて、それについて教育を受けないと業務ができない仕組みとなっていました。営業の「現場100回行って来い」みたいな働き方とは正反対でした。

Aさんは、開発部門で苦戦していました。働き方が全然違うというのです。資料一つ作るにしてもグラフの書き方や文言の意味づけなど事細かに指示されます。

グラフの統計処理のマニュアルを読んでいて、Aさんは「この部門ではやっていけない」と感じたそうです。製品の開発プロトコルでもよかれと思ってとった行動が、プロトコルからの「逸脱」とされてしまうのでした。

Aさんは営業部門の元上司に相談します。

Aさん「開発部門では、計画重視で行動が重視されません。業務も手順書に従って行われます。

元上司「そうだよな。それで?

Aさん「それで。。。

こんな感じで1時間相談したそうです。営業部門の元上司に相談したAさんは何かを掴んだようです。開発部門での自分の立ち位置が分かったそうです。

Aさんは働き方を変えました。まず、業務手順書を片っ端から読み込み、仕事の進め方を身に付けました。もともと行動力があるので、開発部門の全ての手順書を理解したそうです。

それから、手順書に不要なステップがあれば、周りを巻き込んで、手順書を改定したそうです。

それまでの開発部門のやり方は、緻密ですが進捗はいつも遅れがちで、スピードが遅いという弱点がありました。Aさんは、開発業務の手順書を改定していき、仕事の効率化を図ったのでした。

もともと開発部門にいる人は自分たちの仕事のやり方を当然として、不要なステップが見えにくいのでした。

それから、開発部門の業務スピードが上がり始め、Aさんの功績が認められました。

Aさんは、営業部門の元上司との相談を振り返って話してくれました。その元上司は、話を聞き終わった後、「それで、お前はどうしたいんだ?」と尋ねたそうです。答えをくれると思った自分がいました。

それから、自分はどうやって開発部門に付加価値を付けれるか考えたそうです。納得して業務が出来るようになったといいます。行動力がある開発担当者が誕生しました