役員のある物語
今日は役員になった人のエピソードを見て、部長クラスが役員になった時に、どうすべきか考えたいと思います。
①常務になったけど、すぐに辞めることになる。
②毎日、夕食は会食で持ち出しは月20万〜30万円で、年300万円になる。
③役員の雛壇に居るけど、窓際だ。
①常務になったけど、すぐに辞めることになる。
役員になったけど、取締役や社長からの指示がグレーゾーンで、結局貧乏くじを引いて辞めることになったという役員がいます。
その会社は、余剰社員が多くリストラの必要性がありました。また、社長などによってリストラの青写真と実行まで仕組まれていて、出来上がったところで担当役員としてバトンタッチされたそうです。
リストラの実行では、執拗な肩たたきが行われたそうで、そのあと追い出し部屋まで作ったそうです。
余剰社員へのひどい仕打ちがマスコミに流れて、その会社は世間からバッシングに合います。
その責任をその担当役員が負うことになり、辞任する羽目になりました。社長の責任は問われずです。
②毎日、夕食は会食で持ち出しは月20万〜30万円で、年300万円になる。
この役員は、もともと宴席が好きで部下を良く飲みに誘っていました。取締役になった頃から状況が変わり始めます。ほぼ毎日呼ばれる宴席になったそうです。
社長なんかからお願いされた会社代表の宴席では、会社の経費で落とせるのですが、社内の懇親会や他社の経営者との私的な情報交換会は、経費で落とせません。
宴席の費用はさすがに参加者との割り勘なのですが、この取締役は1万円を出してお釣りをもらわないことで参加者へ配慮しています。2次会は出ません。 毎日そんなことをすれば、体力と財力がなくなってしまいます。
そんな宴席が毎日続くのです。毎日1万円が出て行きます。それで月20万から30万円かかるそうです。酒は強いのですが、顔は酒焼けしています。
③役員の雛壇に居るけど、窓際だ。
その役員は、役員なんだけどする仕事がなく、仕事を作ることもしないので役員室に籠っていると部下から揶揄されています。そんな揶揄もその役員には届きません。
役員に必要なリーダーシップやマネジメントも発揮しておらず、自分の役割がわかっていません。
社長の「こうして欲しい」という要望もなんとなくしか達成できていません。
また、部下への相談にのるわけでもなく、部長を指導するわけでもなく、ただ存在するような感じです。
まとめ
会社や部下との状況にどっぷり巻き込まれるのが、役員です。
どうすべきかは、役員自身の中にあります。
仕組まれたものでも、方向転換はできたのではないでしょうか。
逆にこれは、方向転換をしなければならない事例でした。
それをしなかったということで引責しなければなりません。
役員は、責任、役割と世間とのバランスが重要になります。