今の新人は「なにくそ!」とは思わない。「課長がそう言うんで仕方ないです」と なる。なので叱咤激励は要らない。
もう少しで平成の元号が終わります。
昭和の会社では上司部下の関係で、叱咤激励が通用しました。
課長から怒られても、新人も「なにくそ!」と思って頑張りました。
また、「自分のことを思ってくれている。」などと当時の新人は考えていました。
しかし、平成の次の元号の時代では、課長が新人を叱るとどうなるでしょうか?
新人:「課長がそう言うんで仕方ないっす。」
のように諦めモードになります。
今の新人は、それぐらい真面目で素直なのです。
課長がそこで諦めるとチームが強くなりません。
なので、今日は、新人の育て方を考えたいと思います。
①まず、受け入れる。
②次に、原因を人格と分離させる。
③最後に、ゴールや目的を明確にする。
です。
①まず、受け入れる。
新人を1人の大人として受け入れます。
仕事で失敗した新人の言い訳を受け入れます。
新人:「〇〇でうまくいかなかったんです。」
課長:「そうかぁ。〇〇でうまく行かなかったんだ。」と新人の言葉を受け入れます。
ポイントは、いきなり指導して恐縮させてはいけません。
新人を安心させる必要があります。
②次に、原因と人格と分離させます。
どういう事かというと、「なぜ」という言葉を使わないことです。
これは、原因追求ではなく、新人は「自分への責任追求」と感じてしまいます。
それでは、謝罪しか引き出せません。
なので、原因を新人の人格から離す言葉「なに」を使います。
課長:「〇〇で上手くいかなかったのは、何か理由があったの?」
新人:「マニュアルに書いてある通りにしたのですが、〇〇出来なかったんです。」
これでは、新人の責任ではありませんよね。
マニュアルをもう少し改善する必要がありますよね。
そんな少しの行き違いが溜まってくる3年後に新人が辞めてしまうのは、納得も出来てしまいます。
経験も少ないので、多少のことは大目に見てあげる必要があります。
気持ちの余裕が無い職場ほど、新人だけではなく皆んな働きづらいものです。
③最後にゴールや目的を明確にする。
課長:「〇〇が出来て、メンバーが『ありがとう』って言ってくれたら、いいよね。そんな時、どんな風に感じるかな?」
新人:「なんか、いいですよね。」
課長:「だよな。」
とか、もう少し先を見据えた話をする場合、
課長:「1年後には、どうなっていたい?」
新人:「T主任のように商品知識を増やして、お客さんの前で商品を提案できるようになりたいです。」
課長:「いいねぇ。」
一方、具体的なイメージができない新人には、こちらが成功イメージや具体的な状態を説明して、情報を提供してあげます。
また、ゴールが大きすぎると夢物語になってしまうので、達成できるステップに区切ってあげるのも上司の仕事になります。
ポイントは、新人に出来そうなイメージを持ってもらうことです。
そうすれば、こちらが何もせずとも新人は動き出します。
彼ら彼女らだけでなく自分が成長できると思えば、ワクワクします。
どの元号の人でも、ワクワク感は人をやる気にさせます。