3人の女性部長について
今日は、3人の女性部長についてお話します。
部長になった女性の働き方が参考になれば幸いです。
①能力だけでなく女も武器にしてきた部長
②思い切り働ける環境の部長
③30年間ずっと誰かの世話をしている部長
①能力だけでなく女も武器にしてきた部長
彼女は容姿端麗で弁がたつことで、地方の営業所に配属された新人の頃から周囲より注目が集まります。
お酒にも強く崩れません。
営業成績もトップクラスです。
そんな彼女は営業所の誰かと結婚して辞めるだろうと揶揄されていましたが、営業所の若手には目もくれず、彼女が狙っていたのは本社の課長や部長と懇意になることでした。
それは、本社で開催される宴会には足繁く通うのでした。
幾ばくか経って、本社の営業企画課長との不倫が噂されます。
それから、彼女は本社営業部に異動になります。
そこで頭角を現します。
彼女が立てる企画が当たりまくります。
クライアントの要職者との関係も噂されていますが、彼女は噂なんか気にせず涼しい顔です。
彼女の企画により会社の業績も牽引されたそうです。
彼女は本社や営業所などを転々としますが、そんな20年間に着実にキャリアアップしていきました。
そんな彼女を経営者はどうしたかというと、中国の子会社の営業部長に任命しました。
そこで、彼女はハツラツと働いています。
取締役たちは、彼女に経験を積ませて、経営陣に入れようと考えています。
しかし、取締役の1人も過去に彼女との関係が噂されています。
真偽はわかりませんが、才色兼備の女性は何かとそういった噂をたてられて、足を引っ張ろうとする輩がいます。
しかし、そんな噂を気にせず中国でも活躍する彼女でした。
②思い切り働ける環境の部長
F部長は結婚しており、配偶者と2人の子供がいます。
そんな彼女は思い切り働ける環境を築いて、部長までキャリアアップしてきました。
彼女の夫となる人とは職場結婚で結婚してから5年して子供を授かったそうです。
子供を授かった頃から夫の様子が変わりだします。
妻の給与だけでも贅沢しなければやっていけるのです。
それで、夫は専業主夫を宣言します。
空いた時間には、これまで好きだった絵を描くことに専念するそうです。
夫は会社への未練もないとのことで、あっさり辞めてしまいました。
もともと夫は子煩悩な人で、子供の世話は夫がすべて担当したそうです。
Fさんのお弁当も作ってくれたそうです。
そんな環境もあり、Fさんは2人目を作ることに躊躇はなかったそうです。
法定で決められた産休の直前まで働き、2人目を生んだ後もすぐに会社に復帰したそうです。
それから何の制約もなくなったFさんは一心不乱に働き始めます。
残業も厭わない働きぶりが認められ課長になります。
そんなある日転機が訪れます。
上司から地方支社への転勤の打診がありました。
夫に相談すべく、休日に回転ずしに家族で出かけたそうです。
子供は女の子たちでしたが、お店では夫の膝の上に座るなどして、とても仲が良くFさんが入りこむ余地がなかったそうです。
そこで、Fさんは転勤の相談を家族に持ち掛けます。
Fさん:「今度、地方の○○支社に転勤になるんだけど、みんな一緒に来てくれる?」
しかし、家族から逆に単身赴任をお願いされる始末。。。
Fさんは寂しさを感じたものの、そんな家族の形態もあるかと思い、一人地方支社に単身赴任します。
それで、一人で思い切り働ける環境になり、全力で仕事に打ち込んだそうです。
いい仕事が認められて、部長となりました。
月に一度は家族が住む家に帰るそうです。
③30年間ずっと誰かの世話をしている部長
Tさんは結婚後すぐに妊娠出産したのですが、夫と子供のことで折り合いが悪くなり、離婚してしまいます。
30年前に女手ひとつで子供を育てるのは並大抵のことではなかったでしょう。
当時を振り返るTさんからは必死な姿が浮かんできました。
娘の保育園から小学校までの目まぐるしい状況を乗り切ってきたTさんは、娘が中学生になってから仕事が面白くなってきたといいます。
そんな矢先、自分の父が認知症になり、介護をする母を助けるべく実家に引っ越します。
その時、子供は大学に進学し都内に一人で住んでいます。
そんな介護を5年続けていると、母の調子も悪くなりはじめ、Tさんは両親二人を介護する羽目になってしまいます。
その後、父は亡くなって、母の調子が若干もどると、今度は子供が結婚して子供ができて、Tさんはおばあちゃんになってしまいます。
娘も働いているので、Tさんは孫の面倒も見させられる始末です。
今でも、母と孫の面倒をみているそうです。
考えれば30年間ずっと誰かの世話をしているとTさんは笑って話してくれました。
「会社にいるときが唯一家庭での煩わしさを忘れることができる」と言ったTさんの言葉が脳裏から離れません。
まとめ
3人の女性部長についてみてきましたが、部長になるということはいい仕事をしなければなりません。
それは、男も女も関係ないのです。
ただ、仕事ができる女というだけで、変な噂をたてられたりします。
3人に共通していたのは、そんな噂を気にしないということでした。
気にすると相手の思うツボというところでしょうか。
彼女たちに触発されて、私もいい仕事をしなければと、身につまされることになりました。
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