オーソドックス、パワードネクタイとキラーネクタイ。 ネクタイには力がある。
最近はクールビズでネクタイをしなかったり、ジャケットを着るだけでよい会社が増えて、昔ほどネクタイをしている人は少なくなりました。
でも、このネクタイ着用の効果がどれだけあるか、知っている方は意外と少ないものです。
昔、エグゼクティブコーチをさせて頂いた社長さんがいて、その社長曰く「忙しい時には商品の出荷を手伝わさせられる。それが嫌なのではないが、大切な社長としての業務が出来ない。」と
そこで私は「普段からシャツの上に作業着の上着を着てらっしゃいますが、それを脱いでスーツにネクタイをしたらいかがでしょうか? 試してみてください。」と話しました。
それから、スーツ姿の社長に周囲の人は出荷作業を手伝わせなくなったそうです。
首からだらしなく下げてるようにも見えるネクタイですが、これをするかしないかで変わってきます。私も経験があるのですが、出向先で周囲の人達の協力具合がネクタイを締めることで変わる事を実感しました。
ただ、それまでスーツを着ていてネクタイだけをしてなかったのですが、ネクタイをするようになると扱いが変わってくるのが分かりました。
ビジネスマンとして扱ってくれ、私の意見も考慮してくれるようになりました。
この経験があるからこそ先の社長にアドバイス出来たのでした。
ネクタイはその人の個性やセンスが表れやすいところなのですが、まずは無地や小紋のネクタイをするのがオーソドックスだと思います。
紺系のスーツには同系統の色だと問題ないですし、落ち着いても見えます。私はこれを勝ってにオーソドックスネクタイと呼んでいます。
レジメンタル(ストライプ柄)は、イギリスではこの柄で出身大学や軍隊の所属を示すそうで、イギリスでするなら注意の必要があります。
チェックやペイズリー柄はおしゃれですが、プライベートよりの印象になってしまいます。
ネクタイの丈はベルトにかかる程度が適切になります。短いと間が抜けているように見えてしまいますし、長いと不快な印象を与えかねません。
ここ一番の会議や新聞社のインタビューなどで強い印象を与えたい場合、パワードネクタイがいいです。紺系のスーツに黄色や赤、補色のオレンジ系のネクタイをすると華やかで力強い印象になります。
キラーネクタイとはこれも勝ってに私が呼んでいるのですが、そのスーツにピッタリと合うネクタイのことを言います。
例えばチャコールグレーのスーツなら深いエンジのネクタイ、ブルーグレーのスーツにはグレーのネクタイ、また、春先にはグレーのスーツに水色のネクタイだと春らしくなったりします。
その時のポイントはネクタイとスーツの素材感を合わせることが大切です。
例えば、フラノなど厚手のスーツにはウール系の肉厚のネクタイをするとか、薄手で光沢感があるスーツには、織りが細かくて光沢があるネクタイが合います。
あと、スーツ、シャツとネクタイのストライプのピッチが一緒だとストライプどうしがぶつかってしまいますし、柄ものの場合2つ以下にする方がベターです。
最後に妻か子どもに似合っているか見てもらいましょう。自分に合った色を教えてくれます。