40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなくてはならない。装いの格を一つ上げる。
「40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなくてはならない。」エイブラハム・リンカーンの言葉です。
「人は見た目が9割」という本も売れました。40歳以降は中身だけでなく、外見も無頓着ではいけないという事でしょうか。
それで、40代、50代でさらにランクアップしたい人も多いと思いますが、今一つ伸びない人がほとんどではないでしょうか。
ここは一つ騙されたと思って、外見から整えるところから始めます。
それは、スーツ姿の格を一つ上げましょう。
無理にBrioniやkitonなど最高級スーツにする必要はありません。
背伸びをしても全体的に合ってないので、ちぐはぐな印象になります。
ポイントはスーツだけでなく、シャツや靴の格も1つずつ上げるのです。
格を一つ上げる:全体にバランスのとれたオーソドックスな装いにする。
何も高いものを揃える必要はありません。
シャツだとカラーボタンやカラーステッチのものは選ばないようにし、オーソドックスな白やサックスブルーなどのシャツにします。
派手なシャツを着て様になるのは、20代か30代までです。
それでも着たい人はプライベートで着ましょう。
また、これみよがしなカフスも控えめにするのがよいと思います。
カフスは難しく上級者向けのおしゃれになります。
ここでポイントは、襟の形状で格が上がります。
ネクタイをする場合、ボタンダウンよりセミワイドやワイドにすると格が上がります(それに合うネクタイの締め方もありますので、注意が必要になりますが)。
一方、クールビズなどのノーネクタイの場合、ボタンダウンだと襟がピシッと立ちますので、重宝します。
また、首回りと腕の長さをお店で測ってもらい、最適なサイズを選びます。あと、ネクタイをしましょう。
・シャツ:オーソドックスで最適なサイズを選ぶ。襟の形状をTPOによって変える。ネクタイをする。
靴も形が大切になります。
ローファーやUチップなどの形はカジュアル性が強く、ビジネスには適していません。
つま先がプレーンなプレーントウやキャップトウなど紐靴がおススメです。
また、雨の日はラバー底の靴が重宝します。
買うときはお店で足の形や大きさを測ってもらうか、試着してみて合ったものを買いましょう。
これだけで快適に歩けるものです。
色も黒とこげ茶の2色もあれば、ビジネスでは事足りるでしょう。
靴は消耗しやすいので、少しずつ揃えていきながら何足かをローテーションしながら履くと長持ちします。
あと、こまめな手入れも必要で、靴が古くなってきたら、色付きの靴墨で磨くと色が鮮やかに蘇ります。
アマゾンで人気の靴墨を探して購入するとよいでしょう。
・靴:ビジネスに適した形状を選ぶ。足にあったサイズを選ぶ。手入れを怠らない。
最後にスーツの格上げですが、ハンガーで吊り下げスーツを買っている人は、パターンオーダーかフルオーダーのお店にしましょう。
つまり、肩幅、袖の長さ、スラックスの形状など自分の体形に最適に合わせてくれるところが良いのです。
例えば、肩幅がダブダブで袖が短いと、いい生地のスーツを着ていても台無しになり、逆に着丈が短くスリムすぎてパッツンパッツンのスーツも典型的にみっともない人になります。
ですので、太ったり、痩せたりするとサイズが合わなくなるので注意が必要になります。
また、春夏用と秋冬用のスーツもありますので、その季節に適したものを着るようにします。
・スーツ①:体のサイズにあったものを作る。季節にあった生地を選ぶ。
格上げスーツの生地はウール100%を基本にし、春夏用ではリネンや麻混のものが涼しげにみえます。
秋冬用では、フランネルやカシミアだとあったかいですし、ウールにシルクが入ったりすると特有の光沢感がある生地となります。
ポイントは生地の糸の細さが130~200番手と細いものを選びましょう。
それらは高級な生地となり、糸が細くなると柔らかく光沢がでて高級感があります。一方で耐久性は落ちます。
・スーツ②:生地はウール100%を基本とし、その他の天然繊維を混紡するのも◎です。また、糸の細い生地を選ぶと高級感がでる。
最後に生地の色やデザインになりますが、自己主張の強い色やデザインは不要です。
オーソドックスが鉄則になります。
それは、仕事スーツのネイビーやグレイの色で、無地から細いストライプなどの柄を選択します。
装いの格を上げるのは何も特別なことをする訳ではありません。
例えば、ネイビーの無地のスーツでも生地の糸が細いと自然な光沢があり、高級感がでます。
それで靴やシャツも奇をてらうこともなく、オーソドックスなもので揃えます。
サイズや形が整った全体の佇まいがその人の格を上げます。