役員になる人は、質問に答えられる。腹落ちした言葉を言える人。

経営幹部になる人は経営戦略の策定と実行を求められる。

当たり前ですよね。

その手の教科書には微に入り細に入り、そんなことが書いてあるのですがそれらは間違いではないのだけど、どうもしっくり来ないという人も多いのではないでしょうか。

それを昇格の面接試験で披露したところで、「それがどうしたの?」という感じでアウトになるでしょう。

それらは必要なんだけど、絶対足りないものがあります。

それは何でしょうか?その内の1つをご紹介したいと思います。それは、

質問に答えられる。

というものになります。

さまざまな会社で多くの役員を見てきた経験からなのですが、儲けの数字から会社の方向性までを尋ねても、ちゃんと答えられます。

抽象論から具体的な数字まで自分のものにしています。(残念ながら、そうでない方もいらっしゃいますが。。)

それが、こなれているといいますか、身についているといいますか、そんな方が多いです。

部長と役員の差もここにあると思います。

会社全体の動きを自分ごととして捉えるか、自分は会社の一部門の代表でしかないと捉えるかで、視点や勉強量がまるっきり異なってきます。

「答えられない難しい問題はどうなんだ?」というご指摘があると思います。

その場合、相手に納得してもらうための言葉を紡ぎ出せるかが、ポイントになります。

すぐに解決できない問題でも、答えに窮したり、怒ったりせずに「解決するための糸口は必ず見つける。」とか「それからは逃げない。」など、腹の底から出る言葉です。

それくらい自分の事として日頃から考えておかないといけません。

また、揚げ足をとられるぐらい浅薄だったり、偏狭な持論で相手の納得が得にくいものではいけません。まとめると

腹落ちした言葉をもつ。


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最後に申し添えておきますが、これは、先の経営幹部に求められる教科書の必要条件を身につけた人でリーダーシップやマネジメントもちゃんと発揮できる事が前提になっています。

上述のことが出来るということは、社外取締役から想定外の質問にも答えに窮せず、株主総会で株主から寄せられる厳しい質問にも腹落ちした言葉で毅然と答えられるということになります。

そういう面でも安定してバランスのとれた人が役員になれると言えば分かりやすいでしょうか。

経営者はそんな観点からも部長を見ています。