部長は、会社でトップレベルの何かを持たないといけない。
部長は、その会社でトップレベルの何かを持っていないといけません。しかし、専門の仕事を極めるだけでは不十分です。また、社内政治や消去法で部長になった人も少なからずいると思います。
もし、自分がそうであると感じた方は、ぜひご参考にしてください。欲をいえば、下記の特徴を何個か持っていると特徴のある部長となります。
①人心を集める。
まず、何といってもこれを持つ人が強いです。
「あの部長のために一肌脱ぐよ。」部下にそう言ってもらえれば、大したものです。
メンバーの話を聴き、メンバーのやる気に火を付けれる人がいます。また、誰にでも大きな声で挨拶して、フレンドリーで職場がパッと明るくなるなど人間的な魅力があったりします。
どうすれば、会社で人心や信頼を集めれるか、とことん考えます。
できない部長はこれが全くできていません。例えば、仕事で厳しいのは当たり前ですが、食事や飲み会などでも他人の悪口しか言わない部長など器の小さい人についていきたいとは思いませんよね。
②英語のレベルを極める。もう一つの語学を極める。
次に、英会話でしょう。これもトップレベルを目指します。
なので、英字新聞やCNNを見て理解するなど毎日の訓練が必要です。さらに、お金をかけてネイティブスピーカーと話しするなど、もう一段上を目指します。
英会話は単なる身についた道具です。しかし、これが出来たからといって勘違いしてはいけません。もう一つ何かトップレベルのものを持たないと他の部長と差別化できませんので、留意してください。
③財務諸表が分かる。
これは、自分の会社の利益構造を把握するために必要です。
どうすれば利益率を上げれるのか、自分の会社は負債がどれくらいあるのか、そのためにどれくらい銀行に利子を返済しているのか、どうすれば負債を減らすことができるのか、どうすればキャッシュフローを増やせるのかなど、具体的に考えます。
それは、経営者になるための勉強になります。
④プロ経営者の手法を学ぶ。
巷で有名な経営者の手法を知っておきましょう。
京セラの稲盛さんのアメーバ経営、伊奈食品の塚越さんの年輪経営など実績があって有名なものは最低の基礎知識として蓄えておきます。
自分が経営者になったときのシミレーションを始めるのです。自分の会社であれば、どうすれば成長できるのか考えると、自分の視点が上がります。
⑤教養を身につける。
教養のレベルを一つあげましょう。
日本の古典や歴史や各国のものについて、教養のレベルを上げます。日本の会社と取引のある会社の従業員や経営者は、日本や東洋文化に詳しかったりします。
ある社長が話してくれたのですが、教養のある部長を同行させて海外出張に出かけたそうです。先方との会食で、先方の社長から「仏教の『空』と『無』の違いについて教えてくださいと」言われたそうで、その部長は流暢に英語で説明できたそうです。
これまで流暢に説明できる人がいなかったとのことで、先方との取引が始まったそうです。
経営者になる部長さんは、専門分野以外に何かトップレベルのものをもっています。
トップレベルでなければ、いけない訳ではありませんが、何個か得意なものを持ち合わせる必要がでてきます。
ここに挙げたものでなくても、自らの会社に必要なものであれば、身につけて経営者の勉強を始めましょう。